平和の巡礼者プロジェクト

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zoom RSS 宗谷岬に立つ

<<   作成日時 : 2017/04/24 12:45  

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2917年4月24日(月)巡礼66日目(最終日)。4時30分起床。5時30分発。稚内市大字宗谷〜宗谷岬

昨夜泊まった「ペンション亜留芽利亜細」も、前回の巡礼の時に泊まった先である。チェックインの時におかみさんが、前も奥さんが電話をくれましたよね、と覚えてくれていた。

海が見える食堂で夕食をいただく。前回もそうだった。その時には若い男性客と一緒に食べたが、今回は宿泊客は私一人だったようだ。

素晴らしいロケーションだ。目の前に穏やかな海が広がり、その水平線の左端に真っ白な利尻岳が、右端に岬先端の延長の様に、樺太が小さく見える。

そして時は水平線に陽が落ちる頃で、ゆっくりと太陽の位置が下がって行き、それに伴って少しずつ空の色が変化して行くのを見ながら夕食をいただいた。おかみさんのこの地方の話、おじろわしやトドの話を聞きながら。

国道236号線を行く。左手に海が広がっている。波は穏やか。水平線に小さく漁船の白い影が見える。昨日のおかみさんの話では、今は帆立の稚貝漁なのだとか。

遥かに海の向こうに利尻岳が見える。美しい姿だ。もう少し高さがあったら見事だろうな。

日本の最北端を、弧を描いて祈り歩いていく。車は時々パラパラと通るが、人一人に会わない。

左手の海は遠浅なのか、海岸から沖合数百メートルまで海草なのか藻なのか、緑色をしている。人がその緑の上を歩いている。海の上を歩いているように見える。海草を採っているのだろうか。

昨日ペンションで見たよりも、樺太が大きく見える。こんなに近いんだ。

「日本最北端の地」と書かれた碑というか、造形物のある宗谷岬着8時20分。2時間50分、14キロ。

造形物の横に間宮林蔵の像が立っている。誰もいない。来る様子もない。広い駐車場に7、8台の車が駐車しているが、観光客とも思えない。近くで工事をしているから、その関係の車だろうか。

店も開いている様には見えないし、休める場所もみあたらなので、宗谷岬発8時29分のバスで、稚内に出ることにする。次のバスは10時17分。1時間半以上もここで待つ気にはなれない。

宗谷岬に到達して、66日間を無事に歩ききった、という、また曲がりなりにも巡礼の主旨である、祈り歩くことが出来た、という安堵感はあるが、深い感慨に浸るとか、達成感に高揚する、という思いがあるわけではない。

思うことは、今回の経験をも付け加えた今までの経験をベースにして、これからの人生を如何に生きていくか、ということである。

めざすところは明確である。如何にアタラクシア(心の平安)を達成するか、である。その方法論を探り、そしてそれを日常的に実践していくことである。

私は仏教徒である。仏教は慈悲の宗教である。特に大乗は。だから私は仏道修行として慈悲行を実践してきたつもりでいる。

つまり、「鍼灸治療」と「気功」と「巡礼」である。北伝仏教では「慈悲」を「抜苦与楽」と言う。「慈」が「与楽」、つまり人々に楽、喜びを与えること。私はそれを気功で果たそうと思う。「悲」が「抜苦」、人々の苦しみを取り去ること。私はそれを鍼灸治療で果たそうと思う。そして巡礼。世界の平和を、生きとし生けるものの幸せを、病で苦しむ人々の一日も早い平癒を祈り歩く。あくまでも他者のためであり、自分のことは祈らない。

そういう思いで私は鍼灸治療、気功、巡礼を、慈悲行のご修行として実践してきた。今回の巡礼でも確認したが、この思いに変化はない。今後も続けて行くつもりでいる。

繰り返すが、人生の目的はアタラクシア、心の平安を達成するすることにある。そしてそれを阻害するのが、自分の死への想念である。釈迦は80歳で入滅した。私は今年69歳になる。釈迦の年齢まではもう10年しかない。穏やかな死を迎えるために、終活を急がなければならない。

この度の巡礼では、それを強く感じた。アタラクシアを達成するために何を実践するのか。今までの3つの実践とともに、この巡礼で考えたことが2つある。「唱題」と「気功・太極拳」である。

「唱題」は「南無妙法蓮華経」と唱えることであるが、私には親しいことだ。毎朝ミニ巡礼で、夏ならば1時間半ほど唱えて歩いているが、私はそのことを、祈りを託す言葉として実践してきた。以後は仏道修行の一環として実践していこう、と思っている。念仏が独り立ちするのであれば、唱題も同じく独り立ちするはずだ、と信じて。

「気功・太極拳」も親しいことである。中医養生学の一項目としての気功を、長年実践し、指導してきた。ただ、その目指すところを、主に健康の維持・増進に置いてきた。気功教室の生徒さんが望むところがそこにあるのだから、当然といえば当然のことである。

心身医学の池見酉次郎先生が指摘するように、養生学が健康の維持・増進にのみ力点を置くのは、やはり何かが不足している。池見先生の主張のように、本当の養生学は、最終的には「自分と宇宙が一体になる」ことを目指すものであろう。それによって「死に対する構え」が出来るのだろう。私は気功の指導者としての役割は従来通り果たしていこうと思うが、また同時に、気功・太極拳の実践者として、池見先生の目指す方向、つまり「終活としての気功・太極拳」を目指してみたいと思っている。

この66日間私の拙いブログを見ていただいた皆さん、またコメントを寄せてくださった皆さん、ご声援ありがとうございました。皆さんの応援が、ついつい足の重くなる、私の背中を押してくれました。本当に力づけられました。

おかげさまで、足の裏の故障に苦しめられましたものの、風邪ひとつひくことなく、膝、腰を痛めることもなく、無事に日本縦断巡礼、という誓願を果たすことが出来ました。重ねてありがとうございます。またそれぞれの場所でお会いしたく思います。巡礼の詳細は、また上記の決意については、その時にでもお話させていただこうと思っています。

最後に、家内に感謝します。一日いっぱい祈り歩き続け、宿にたどり着いての楽しみは、家内への「着いたよーっ」コールでした。それがまた翌日への力になりました。 巡礼とはいえ、66日間という長い間留守にすることを許してくれ、また北海道分の宿泊先の予約を引き受けてくれ、お陰で安心して歩を進めることが出来ました。今度は私が家内の巡礼をサポートする番です。

それでは皆さん、またお会いします。ご機嫌よう。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
日本縦断巡礼達成おめでとうございました。
また、ありがとうございましたと言わせて下さい。
先ずは足裏のメンテナンスをされゆっくりお休み下さい。
西嶋
2017/04/24 13:37
目標達成おめでとうございます。毎日、ブログを読ませていただく事が楽しみになっていました。明日から少し寂しいように感じます。
今度、葬送の会で今回の巡礼話を話していただけたらと考えております。
romi
2017/04/24 13:57
目標達成おめでとうございます。
ご無事の到着で何よりです。
5月の教室は9日からです。
ゆっくり休んで下さい。
中医気功サークル「巡」
2017/04/24 16:32
活きてる限り続くであろう巡礼の旅に「一路平安」と祈らせていただきます。
いつもありがとうございます。
札幌山岳会のH
2017/04/24 16:44
66日間の祈りながら歩く巡礼の旅が無事に達成することが出来、
本当におめでとうございます。お疲れ様です。
世界の平和、生きとし生けるものの幸せを祈りながら歩いて頂き感謝です。
奥様のサポート素晴らしいですね。
Chie 札幌真駒内
2017/04/24 21:58
コメント最後になりました!兎に角達成おめでとう御座います!お疲れ様ですー毎日読んでましたわ〜写真も素晴らしいーこういう素晴らしい方とこれからも接する事が出来る事に感謝申し上げ、出逢いを大事に、周りの方に優しく私も接し、包み込んであげれるように、毎日を過ごしましょう!と自分に言い聞かせている次第です!アリガトウ御座います!これからもわたくしの本の検索の先生ーいつも読む本の事を尋ねると先に読んでらして知らない本はないくらいですー本の先生でもいて下さいませ!暫くユックリなさって下さいね!
先生の同じ年のフアンより
2017/04/25 05:46
無事日本縦断巡礼の旅、達成おめでとうございます。毎日の日本の風景、那須さんの心情に接する事が出来毎日が楽しみな日々でした。ありがとうございます。
平和と幸せを目指してこれからのご活躍を期待しています。
ノンカー
2017/04/25 06:29

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